kamaitati1106's diary

某大学教員の備忘録など

MacBook AirとProの比較 その3 MBP 15inch

続いてMBP 15inch。MBP 13inchはまだ感想を書けるほど使いこめていないので、ちょっと間をおく。

MacBook Pro 15inch Mid 2012 Core i7 2.6GHz, メモリ16GB, HDD 256GB

MBA 11inch -> iMac 21inch -> MBP 15inchという順で購入したので、3番目のmac, 2番目のMacBook、最初のMBPが15inch Mid 2012。最初にretinaディスプレイが導入されたモデルであり、ディスプレイの綺麗さに圧倒された。

 

・メリット

とにかく高性能。クアッドコアなので、重いアプリケーションを複数同時に使っても何一つストレスを感じない。

下手なデスクトップPCよりも高性能であることにも関わらず、同じ建物内程度ならば持ち運びが可能。

ディスプレイがきれい。

 

・デメリット

重い。でかい。同じ建物内以外には持ち運ぶ気にならない。

値段が高い。けれど、それに見合ったスペックではある。

 

得点 (5点満点)

持ち運びやすさ:2点

性能:5点

使いやすさ:5点

価格:3点

合計:15/20点

 

コメント:据え置き機にはうってつけ。PC持ち運ぶときなんて、社内のミーティングのときくらいだよ、あまり持ち運ぶ機会ないよ、という人にはいいかもしれない。ただ、出張の時にはとてもじゃないが持ち運ぶことはできない。普段はMBP 15inch、出張にはMBAとかならいいかもしれないが、MBP1台で事足りるかといえば、そうでもない。据え置き機でディスプレイのキレイさを求めるならば5K iMacの方が性能も高いのでベター。据え置き機にしながらもたまーに持ち運ぶことがあるならば、MBP 15inchが最適だと思う。結論としては、MBP 15inchは非常に使いやすいが、1台で使うには物足りないという感想。

MacBook AirとProの比較 その2 MBA 13inch

続いてMBA 13inch。個人的には13inchが使い勝手が一番良いと思っている。

 

MacBook Air 13inch Mid 2014 Core i7 1.7GHz, メモリ8GB, HDD 256GB

ずっとMBA 11inchを使い続けてきて、そいや13inchって使い勝手どうなのかな?と思って購入。結論としては、11inchはもう使わないかな、と思うくらいに快適だった。

 

・メリット

ちょうど良いサイズ。ある程度長い時間作業していても肩は凝らない。

そこまで重くない。持ち運ぶのにあまり躊躇しない。

11inchと同じだが、メモリを8GB積んでおけばKeynote + IllustratorMATLAB + Keynoteとか、重いアプリケーションも2つくらいなら余裕で使える。つまり、相当ヘビーに使わない限りは困らない。

また、バッテリー持続時間はMBA, MBPの中では最長。13時間。確かにバッテリーに関してストレスを感じたことは一度とない。 

 

・デメリット

11inchと同じだが、retinaディスプレイではないので、解像度は低い。個人的にはあまり気にならないが、ディスプレイの解像度にこだわる人には物足りないだろう。

 

得点 (5点満点)

持ち運びやすさ:4点

性能:4点

使いやすさ:5点

価格:4点

合計:17点

 

コメント:軽くて高性能。外付けのディスプレイなしでも、メインPCとしても使える。持ち運んで外出先で作業するにも困らない。バランスの良い高機能PCというイメージ。ただ、僕は経験したことないけど動画編集やらゲームやら重い作業には不十分だと思う。MATLAB2つ回しながらskypeとか気がひける。ただ、そんなにヘビーに使う機会なんて1年に数回程度だろうから、大して気にならない。

MacBook AirとProの比較 その1 MBA 11inch

本日MacBook Pro 13inchが届く予定で、ついにMBA 11inch, 13inch, MBP 13inch, 15inch全て制覇することになる。全て制覇するにあたり、各々のMBA, MBPの備忘録を作成していこうと思う。本日はMBA 11inch。最近はどのMBAもMBPもバッテリーのもちは問題ないので、そこには触れない。

 

MacBook Air 11inch Mid 2014 Core i7 1.7GHz, メモリ8GB, HDD 256GB

これが2台目のMBA。1台目はMBA 11inch Late 2012だったので、バッテリーの持続時間が大幅に向上したことに驚いた。

 

・メリット

とにかく軽い。片手で持てる。

メモリを8GB積んでおけばKeynote + IllustratorMATLAB + Keynoteとか、重いアプリケーションも2つくらいなら余裕で使える。つまり、相当ヘビーに使わない限りは困らない。

 

・デメリット

画面が小さい。特にディスプレイの高さが低いので、かがみこむようにして画面を見ることになり、結果として肩が凝る。これはかなりのマイナス点。

また、retinaディスプレイではないので、解像度は低い。個人的にはあまり気にならないが、ディスプレイの解像度にこだわる人には物足りないだろう。

 

得点 (5点満点)

持ち運びやすさ:5点

性能:4点

使いやすさ:3点

価格:4点

合計:16点

 

コメント:とにかく軽くて高性能。外付けのディスプレイがあれば、メインPCとしても使える。PCを持ち運ぶことが多いものの、外で作業することが少ない人には最適。ただし、外出先で書類を作成したりプレゼン資料を作成するためには正直画面が小さすぎる。

 

 

デザリングの威力を思い知る。

iPhone 4Sから5Sに機種変更。iPhone 4Sは機体のサイズなどは言うことなしでしたが、デザリング機能がないことが致命的な欠点でした。

 

しかしデザリングは本当に便利です。iPadからiPhoneにWi-fi接続して、そこからネットに接続できる。もはやiPadの4G回線とかいらないのではないか、というくらいにはほどほどに快適です。

 

デザリングが使えるようになって、より一層論文が読みやすくなりました (私の職場では無線LANは使えない環境です)。

1. iPadで論文読む (PCで読むより圧倒的に読みやすいです)。論文はひとまずDropboxにおいておくことをオススメします。

2. 気になった点はiPadなりPCなりでEvernoteにメモ。

3. 読み終わったら、iPadをネットに接続してEvernoteを同期、論文を同期。

4. PCでPapersに登録、Evernoteにコピペして更にメモ書き。

という手順はなかなか強力で使いやすいです。ぜひ一度お試しあれ。

iPhoneカレンダー+Evernote

iPhoneの電源ボタンが壊れていて、スクリーンショットを撮れないので画像なしでの記事になります…。ご勘弁を…。

 

iPhoneカレンダーアプリは何を使えばいいのか?

選択肢が多くなりすぎて、正直わけがわからない (選択の科学という本を読むと、選択肢の数と選択における満足感との関係性について面白いことが書いてあります)。

 

僕は今までRefillsを使っていて、とても満足していました。

おそらく、多くのユーザーさんがRefillsに満足するのではないでしょうか。

しかしながら、Refillsを始め、多くのカレンダーアプリには僕にとって致命的な欠点があります。

 

それが、「macのiCalで登録したEvernoteのノートリンクが反映されないこと」です。

 

例えば、「旅行」の予定には、日程をメモしたEvernoteノートリンクを貼ります。確認しやすいからです。

でも、iPhoneでは確認できないわけです。

これは使いづらい。

 

ちなみに、標準カレンダーならノートリンクが反映されて、クリックするとEvernoteアプリが起動され、ノートを閲覧出来ます。

しかしながら、Refillsに慣れてしまうと、標準カレンダーのクオリティには全く満足できない。

 

このわがままを見事に解決するアプリが存在します。

それが、「Week calendar」。

これは素晴らしい。標準カレンダーではできない週表示も可能、ひと目でイベントの内容までわかる月表示も可能。

 

これは素晴らしい。

 

Evernoteユーザーかつカレンダーと並行してEvernote使っている方、オススメです。

Scrivener→TeX→Word, or PDFの流れ

Scrivener→TeX→PDFは簡単。

Scrivenerで文章を書き、Papers2で"Bibtex citation"で引用文献を挿入し(ここ重要)、.texファイルに全コピペ、そしてtex & bibtexコンパイルすればいいだけ。Papers2の前論文ファイルをExportして、例えばlibrary.bibファイルを作っておけば完璧。これはかなり簡単。

 

ただし、PDFだと共著者の方々がコメントを入れづらい&修正しづらいので、できればwordで作りたいところ。

 

Scrivener→TeX→docx。これは少し工夫が必要。

Scrivenerで文章を書き、Papers2で"Bibtex citation"で引用文献を挿入し(ここ重要)、.texファイルに全コピペ。ここまではPDF作るときと同じ。

で、もしPDF作っていたら、以下の操作にファイル前に一応.texファイル以外は消したほうが多分無難。

1. ターミナルを立ちあげ、ディレクトリを.texファイルがあるディレクトリに設定。

ターミナル上で以下のコマンド

2. latex (コンパイルしたいファイル名) (.texは入れなくて大丈夫)

3. bibtex (コンパイルしたいファイル名)

4. latex2rtf (コンパイルしたいファイル名)

でOK。ただし、この場合citation keyが引用文献の箇所に入るだけ。まあ、それでも大丈夫でしょう。あとは出来たrtfファイルをdocxにすれば完璧。数式が若干崩れる+画像ファイルとして貼り付けられてしまう点が問題だが、1からwordで数式うつよりは大分早いと思う。

Scrivenerで数式をうつ。

最近、論文を書くときはScrivenerというアプリを使っています(Figure 1)。

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Figure 1

 

論文執筆におけるこのアプリの良さは、

1. 1つのProjectにおいて、たくさん、かつ階層的にフォルダを作成できるので、Introduction→1st paragraph→topic sentence、というように、一つの論文に集中して、事細かに文章を管理できる。

2. 事細かに分けた文章を、自由自在にMerge & Splitできる。

3. 文章毎に、コメントを挿入可能 (文章ファイルの中には反映されないが、ヘッダーのようなものに反映できるため、メモとして有用)

4. 文章の順序の入れ替えが非常に単純(ドラッグ&ドロップ)。

5. 論文執筆にあたり必要となる資料(先行研究の文献など)を、1つのScrivファイルの中に保存できる。さらに、自由自在に閲覧もできる。

6. (私は利用しないが)画面をSplitできるので、推敲も可能、文献を見ながら文章を打つことも可能。

7. 最終的に.docxにエクスポートできるので、共著者の方々とファイルを共有しやすい。

さらに、Scrivenerの製作者たちは、並行してScappleという素晴らしいmindmapソフトも作成しているので、いずれか統合される…はず。統合されなくても非常に素晴らしいソフトだが。

 

要は、Scrivener=論文に特化した高機能to-doアプリのようなイメージ。リマインダーはもちろんないんだけど。

 

もう言うことなし、Evernoteともうちょっとリンクしてくれたらありがたいな、くらい。

 

が、しかし、Scrivenerにも弱点はある。いや、あった。それが、「数式の打ち込み」である。僕の研究分野はまがいなりにも物理、情報科学も含んでいる。そのため、いくらかは数式を打ち込まなくてはいけない。Scrivenerは物書きのためのアプリで、数式を打ち込むには向いてない、という意見が多数かもしれない。

 

多くの研究者たちは、(僕は知らないが)MultiMarkdownを利用して数式を打ち込めるように工夫したり、MathTypeを利用して数式を打ち込んでいる。MathTypeもいいっちゃいいんだが、有料。かつ、wordにエクスポートしたときに、ただの画像ファイルとして認識されるので、結局同じ数式を1から打ち直さないといけない。残念。

 

ただし、非常にシンプルな解決策が存在する。それをこれから示す。ただ、右クリックするだけだ。

 

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Figure 2

 

TeX方式で数式を打ち込む(Figure 2)。ただし、alignでないとダメなようである。そして、文章全体を選んで右クリック。そして、Figure 3のように選択する。

 

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Figure 3

 

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Figure 4

 

すると、あら不思議。Figure 4のように、数式になってくれている。もちろんエクスポートすれば画像ファイルとしてだが、wordファイルにも数式が反映される。これは素晴らしい。もちろん、逆にTeXコマンドに戻すことも可能。右クリックメニューをよく眺めれば、そのコマンドもあることがわかる。

 

(追記 2013/02/01: 原因はわからないが、大量のTeX数式を変換しようとするとエラーが吐き出される。細かく、1パラグラフずつ分けて変換すれば大丈夫だが…。おそらく、以下の流れがベストか。

1. 1パラグラフ毎に変換して、数式に間違いがないことを確認

2. 全文をMergeして、TeXにコピペ

3. latex2rtfでrtfファイル化

4. docxに変換。

もしくは、3.の段階でPDF化。どちらかがよさそうである)

 

つまり、Scrivener→TeX(ここはコピペしかない)→PDF、という流れが最も無難かな、という気がする。問題はFigureファイルの挿入がめんどいことだが、まあそれくらいは仕方ない。ちなみに、引用文献は前回消化したPapers2を利用すれば、全く苦なくたくさん論文を引用できる。

 

ちなみに、共著者とwordを使ってコメントを共有したい場合は、Scrivener→TeX→latex2rtf→.docx、もしくはScrivenerから直接.docxとなるだろう。latexdiffを使って差分ファイルも作れるので、Scrivener→TeXという流れはかなりアリだと思っている今日このごろ。