kamaitati1106's diary

某大学教員の備忘録など

学生と教員

前述の通り工学部学生のことはさほど好きになれないものの、真面目な学生も一定数おり、そのような学生にはこちらも時間を割きたくなるものである。昨日、今日とそこそこ大変な実験に付き合ってもらい、明日も朝から共に実験。このような学生に対してこちらは何を与えることができるであろうか。

 

私が人より優れている点は間違いなく研究能力、ものごとを伝える能力であり、これらを伝授するしかないのが現実。前者は3年4年で伝えきれるものではないため、手を抜かず実験をキチンとすること、データ解析方法、プログラミング技術、発表の仕方、原稿の書き方、くらいしか教えることはない。この内、教科書や本を見ただけでは学べない点は手を抜かず実験をキチンとすること、発表の仕方、原稿の書き方、であろう。発表の仕方、原稿の書き方に関する本は多々出版されているが、実際に経験してみないことにはこれらは上達しない。そしてこれらのスキルは就活にも役に立つ。しかし、発表するにも、原稿を書くにも、肝心な研究成果が出ていないことにはどうしようもない。研究成果が出ればこちらもwinなので、やはり私自身が熱中できる研究を学生と共に進めていくことがお互いwin-winなのであろう。